囚われの人


デザーとまであって海堂はもう幸せ一杯。
さすがに後片付けは自分がすると言い出して・・・乾を風呂場に向かわせた。
洗い物をしている時に海堂は自分が鼻歌なんかを歌っている事に気づき一人で真っ赤になる。
「なんだ・・・この気持ちは・・」
前から一緒にいた様な錯覚に襲われる。

「ふぅ〜気持ち良かった〜久しぶりにトイレと別の風呂に入ったよ!ありがとう。」
「っン!!」
海堂は思わず息を飲んだ・・・・。
風呂から出てきた乾は下着だけ・・・ボクサーパンツ一枚で出て来た。
さっきまでは服を着ていたので気づかなかったが・・・乾の体は・・・無駄な肉が付いておらず・・均等な筋肉で引き締まっていた。
つい海堂は見とれて持っていたコップの中身を零してしまう。
「零れてるよ!!」
「ッゲ!!」
「アハハハ〜見とれるほどいい男だった?」
「煩い!!」
急いで立ち上がり海堂は零したジュースを拭きにかかる。
確かに海堂は見とれていた。乾の姿に・・・。
「あんた!!早く寝ろよ!」
「はい、はい家主様がそう言うなら。」
乾は肩にタオルを掛けたまま海堂が用意した部屋に向かった。

布団の中に入っても海堂は中々寝付けない。
隣で乾がいると思うと・・・。
目を瞑れば思い出す・・・乾の体を。
考えないようにしているのに何故か体は熱くなる。
「くそ・・・なんだ・・なんで何だ・・。」
海堂の手は徐々に自分のハーフパンツの中に入って行く。
今日知り合って何故か家まで連れて来てしまい・・・今は・・・その男乾を思って自分を慰めていた。
手の中で自分のモノは確実に大きくなり脈を感じながら熱くなった。
「はぁ・・・ああぁぁ・・」
次第に手は自分の流した透明な液でベタベタになる。
思うのは・・・さっき見た乾姿。
あの胸に・・・考えないようにしても体は正直で海堂を追い詰めて行く。
「アン・・・あっあ・・」
ビクっと体が震えた瞬間海堂はどうしようもない絶望感に襲われる。
自分の精液で濡れた手を見て。

重い体を起こして目が覚める。
なんだか疚しい気持ちになりながら部屋のドアを開けると何かいい匂いが。
「おはよう。薫君・・・勝手に借りたよ〜さぁ!食べて。」
食卓に決して一人では食べきれない食事が用意されていた。
「あんたが・・・作ったのか?」
「他に誰がいる??」
「上手そうッス。」
「ありがとう。」
乾に言われるまま食卓に座り二人で朝食を食べる。 テレビが7時半を知らせた時海堂は大学に向かうため急いで支度を始めた。
このままずっと一緒にいたい・・と心の何処かで思いながら。
「もう、行くの?」
「あぁ・・カギ・・・ここに置いときます。ポストにも入れておいて下さい。」
「あぁ、ホストだね。」
海堂はそのまま何も言わずに大学に向かう。
別れを言ったら本当にもう会えなくなる気がしていたから。




遅くなってしまい・・更新が。 何とかUP出来ました。

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